連載
UAではたらくヒト
ユナイテッドアローズで働く30名のスタッフを迎え、入社1年目の方から順にインタビュー。感謝の気持ちを感じた瞬間と伝えたいヒト。そして後輩からの質問にお答えいただきつつ、1年上の先輩にも質問していただくリレー方式でお届けします。
Photo:Go Tanebe
林 大介
ユナイテッドアローズ アウトレット 神戸三田店
入社10年目 井元 直幸さんより質問
日々店頭に立たれる際、またそれ以外でも、林さんのファッションに対するこだわりをお伺いしたいです、いままでのファッション遍歴も含めて、これだけは譲れない、またほかのメンバーにはない個性や強みなど。
「ファッションのルーツはストリートです。学生のころにストリートファッションの魅力に惹かれ、それ以来そのベースとなるものはストリートスタイルが多くなりました。純粋なストリートスタイルも好きですが、モードやドレスなどの異なるテイストとミックスすることが私のこだわりです。そして、最近は世界史や昔の上流階級の生活文化にも興味を持ち、アンティークの装飾品の収集を始めました。ストリートファッションにそういったハイジュエリーを組み合わせることで、ミックススタイルを楽しんでいます。また、所属しているアウトレット業態は、ユナイテッドアローズグループのほぼ全ての商品が展開されており、そのなかでメンズドレス、メンズスポーツの担当を経験させていただきました。そのため、店頭では様々なテイストの洋服に袖を通すことを試み、ひとつのジャンルに括られないファッション遍歴を送ってきました。そのおかげで、接客における不得意なカテゴリーが少なくなり、幅広い層のお客様が、顧客様として私を頼ってくださることが自分の強みだと思っています」。
ユナイテッドアローズで働いてきた10年間のなかで、林さんがいちばん感謝の気持ちを感じた出来事は?
「私を信頼してお洋服選びを任せてくださるお客様には、常に感謝の気持ちでいっぱいです。そのなかでもいちばんの出来事を挙げるならば、私が昇格試験を受けた当日のことです。過去の試験で自分の思うようにいかなかったことがあり、ずっと不安を抱えた状態で当日を迎えたのですが、そこに偶然顧客様がご来店され、会話のなかで試験の話をすると、その方がご自身の経験談も交えて明るく励ましてくださり、試験直前の私の不安と緊張を解いてくださいました。そんな激励もあり、当日は自分らしく自然体で試験に臨むことができたんです。あの日がユナイテッドアローズ人生における大きなターニングポイントだったように感じます。ユナイテッドアローズの販売員として、日々お客様に喜んでいただけるよう努めておりますが、自分自身がお客様に支えられていることを改めて実感でき、感謝の気持ちが溢れた瞬間でした」。
いまいちばん「ありがとうございます」という言葉を伝えたい人は?
「ユナイテッドアローズ入社当時にご指導いただいたアウトレット 横浜店の先輩方です。みなさまからはたくさんのことを教わったと同時に、数え切れないほどの迷惑をおかけしました。当時20歳だった私は本当に世間知らずでした。きっと手のかかる後輩だったかと思います。そんな私に社会人としての礼儀からユナイテッドアローズの販売員らしさまで、情熱的に指導してくださいました。ときには、『そんなに細かいことまで?』と思うようなことも教えていただき、自身の気持ちがついていけないこともありましたが、私を置き去りにすることなく、根気よく向き合っていただけたおかげで、いまの自分があるんだと感じています。先輩たちは、“アウトレット店舗でも、レギュラー店舗と同等かそれ以上のクオリティを”という想いでヒト、モノ、ウツワを追求しており、その後ろ姿はとてもカッコよかったです。そんな先輩の背中を追っていた私も入社11年目になり、いまでは後輩スタッフと接する機会の方が多くなりました。ですので、次は私自身がユナイテッドアローズ魂を自分らしく周囲に派生していけるような存在になりたいと思います」。
PROFILE
林 大介
ユナイテッドアローズ アウトレット 神戸三田店
2008年に入社し、ユナイテッドアローズ アウトレット 横浜店に配属。後にメンズフロア責任者、セールスマスターを担当。2019年、現在のアウトレット 神戸三田店に異動。また、30期理念改定プロジェクトメンバーとして新理念改定に携わるほか、31期理念浸透プロジェクトメンバーとしても活動中。