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UAではたらくヒト
ユナイテッドアローズで働く30名のスタッフを迎え、入社1年目の方から順にインタビュー。感謝の気持ちを感じた瞬間とそれを伝えたい人とは? さらに後輩の疑問にお答えいただきつつ、1年上の先輩にも質問してもらうリレー方式でお届けします。
Photo : Mitsugu Uehara
内田 竜之介
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店
入社1年目 唐 凌さんより質問
今後の目標は何ですか?
バイイングを担当すること、そして、いつかは自分のお店を持ちたいと考えています。そのためにいまはとにかく店頭で経験を積みながら、時間があればハイブランドやセレクトショップ、古着屋、アートギャラリーなど、興味がある場所にはとにかく足を運ぶようにしています。
ユナイテッドアローズで働いてきた2年間のなかで、内田さんがいちばん感謝の気持ちを感じた出来事は?
「現在はユナイテッドアローズを離れ、新たな場所で活躍されていますが、いまでも親交がある先輩と一緒に働いていた日々です。私は学生時代からユナイテッドアローズ&サンズのスタッフに憧れており、入社直後に配属された新宿店に、偶然にもその先輩がいらっしゃいました。最初はなかなか相手にされず、いろいろ質問したり接客を盗み聞きしたり、とにかく必死でついていき、やがて少しずつアドバイスをいただけるようになったのですが、話に挙がるのは送迎のあいさつや言葉使い、所作といった基本的なことばかり。自分はてっきり『スタイルやカルチャーとは…』というものを教えてもらえると思っていたので意外でした(笑)。でも、これらのことは後から身に付けようとしてもなかなかできることではなく、誰も教えてくれなかったりするんです。入社から3年を迎えるにあたって、当時とても大切なことを教えていただいたのだと気づき、感謝しています。基礎を備え、そこに自分らしさがあることが、ユナイテッドアローズにいる私の基盤となっています」。
いまいちばん「ありがとうございます」という言葉を伝えたい人は?
「家族です。ユナイテッドアローズに入社するまでの学生生活を支えてもらい、入社から3年目を迎えられるのも、家族の支えがあってこそでした。お恥ずかしいのですが、よく家族が店頭に遊びに来てくれていて…。あるとき私のおかげで『知らなかった世界を見ることができた』とすごく喜んでくれたことが心に残っています。少しだけ、恩返しができたような気がしますね」。
PROFILE
内田 竜之介
ユナイテッドアローズ 六本木ヒルズ店
アパレル出身の母の影響で、幼いころから洋服に触れる。学生時代、当時ユナイテッドアローズ&サンズのディレクターのスタイルに衝撃を受け入社。現在はユナイテッドアローズ 六本木店でメンズ商品担当者としてショップメイクやSNSの販促活動に携わる。