ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

連載

UAではたらくヒト

ユナイテッドアローズで働く30名のスタッフを迎え、入社1年目の方から順にインタビュー。感謝の気持ちを感じた瞬間と伝えたいヒト。そして後輩からの質問にお答えいただきつつ、1年上の先輩にも質問していただくリレー方式でお届けします。

Photo:Mitsugu Uehara

入社23年目

山崎 万里子

執行役員兼人事部長

Relay Question
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入社22年目 桒子 有人さんより質問

この先のユナイテッドアローズに、何を継承し、何を変えていきたいですか?


「継承したいことは、店頭から経営者まで不変のお客様に対する真摯な姿勢。変えていきたいことは、お客様に向き合う姿勢以外のすべて、特に企業文化です。市場価値よりも社内評価を気にする風潮を変え、ストレートに実力で勝負し社外と競り合っていく競争力のある会社にしたいです。願わくは、辞めた人ですら『ユナイテッドアローズにいた人=優秀な人』という評価を受けるような企業文化、人材市場におけるブランドへと昇華させられればうれしいですね」

Question

ユナイテッドアローズで働いてきた23年間のなかで、山崎さんがいちばん感謝の気持ちを感じた出来事は?


「二度、似たような出来事がありました。20代のころ、とてつもなく大きなクレームを対応しました。なんとかこれ以上エスカレーションせず自分で収めようとしましたができず、最終的には当時の社長である重松さんが一緒に謝罪してくれることに。上司に救われたと思いました。もうひとつは30代、意見の対立でハードな交渉が必要となりました。オフィスの電話から周囲に漏れ聞こえるほどの言い争いが続いて電話が切れなくなり、フロア全体が緊張感に包まれ、1人2人と帰っていくなか、当時の上司も部屋を出ていきました。一方、私が電話を切るまで待っていてくれた部下がいました。部下に救われたと思いました。それぞれに感謝するとともに、私は部下に寄り添う上司になろうと誓いました」

Question

いまいちばん「ありがとうございます」という言葉を伝えたい人は?



「上席執行役員の佐川八洋さん。2年間だけ佐川本部長、私が副本部長として一緒に仕事をしました。『上司の最大の仕事は部下の邪魔をしないこと』と教えられ、そのポリシー通り何をやっているかわからない、時折席で眠っているようもみえる植木等のような方でした。その実は、50年先を見越した戦略をひとりで構想し、経営会議に部署名でなく起案者“佐川”と個人名でエントリーする、その姿は平成のサムライ、佐川さんの提案を事前に聞かせてもらうことに最高にワクワクしました。優秀な戦略とは、立てた本人がいちばんおもしろがって語ることができるストーリーであるということと、幾つになってもマネージャーとしてだけではなく“ビジネスパーソン”として尖っていることの大事さを教えてくれた方です。そんな佐川さんに『10年後どうしていたいですか?』と尋ねたことがあります。『いちばん苦しい部門の現場で、メンバーといっしょに泥水飲んでいたいね』。偉くなること、でなく、“いい仕事をすること”を目指す生き様を見せてもらいました。いまも何かあったら相談したくなる大先輩です」

PROFILE

山崎 万里子

執行役員 兼 人事部長

1993年の大学時代にユナイテッドアローズに学生アルバイトとして入社。販売促進部、広告宣伝部を経て、2005年広告宣伝統括担当へ。2010年に執行役員就任、経営企画室長、その後、経営企画部部長、ユナイテッドアローズ本部副本部長兼事業戦略部部長などを経て、2018年4月に執行役員人事部担当となり、現在は人事部長も兼任している。

次回は入社24年目、ファッションマーケティング部の橘 朋子さんにインタビューします。

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