連載
UAではたらくヒト
ユナイテッドアローズで働く30名のスタッフを迎え、入社1年目の方から順にインタビュー。感謝の気持ちを感じた瞬間と伝えたいヒト。そして後輩からの質問にお答えいただきつつ、1年上の先輩にも質問していただくリレー方式でお届けします。
Photo:Mitsugu Uehara
池田 貴昭
ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング アクアシティお台場店
入社13年目 二宮 友美さんより質問
池田さんが考える、ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングの魅力は何ですか?
「価格品質のバランスが良く、納得して買える、国内でも数少ないブランドであること。また、“心地いいお洒落な毎日を”というコンセプト通り、おしゃれが大好きな方から適度に楽しみたい方まで、選びやすい商品構成が魅力です。お客様のライフスタイルに合った多くの商品群、なかでも時代に即したオンオフ兼用で使えるアイテムは男女ともにおすすめです。そして、お子様の服まで幅広くラインナップしており、ファミリーで楽しめるブランドであることもユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシングらしさだと思っています。新しいことにチャレンジし続ける精神を持ったブランドですので、ビジネスを学ぶ上でも非常に勉強になり、やりがいが持てること。ただ、いちばんの魅力は“人”です。いまのAIブームとは相反する要素=人間力。勝手に定義していますが、おもてなしの精神、気配り、目配り、心配り、感受性が高いこと。こういった要素を持ち合わせた志の高いスタッフが多く、そのお店にいる多くのスタッフが“人間大好き”。これに尽きると思います」
ユナイテッドアローズで働いてきた14年間のなかで、池田さんがいちばん感謝の気持ちを感じた出来事は?
「私が印象に残っている感謝の気持ちを感じた出来事は、“サンキューレター”と“大クレーム”のふたつです。お客様からの感謝のお言葉であるサンキューレターをいただき、それが社内のカスタマーサービス大賞として選ばれ、社長賞をいただきました。お客様が社長へ直接お手紙を送ってくださり、私の日頃の仕事に対する姿勢についてのありがたいお言葉を頂戴しました。いまでもそのお手紙は大切に保管しています。そして、大クレームについて。大切な出産祝いのギフトを、間違って中身が空っぽのまま梱包しお客様にお渡ししてしまいました。当然お客様は激怒し、大変なクレームに。しかし、最終的には迅速かつ真摯な対応に感謝のお言葉を頂戴しました。サンキューレターとクレームのどちらのケースでもお客様に助けられ、販売員として大切なことを実体験としていろいろと学ばせていただき、感謝しかございません。毎月数百人のお客様を対応させていただき、そこからの学びも多く、すべての出来事に感謝しておりますが、前出した出来事は、何年働いていても滅多に起こることではありません。この数少ない印象深い出来事と経験が私の大きな学びと成長につながり、いまの自分があるのだと感じています」
いまいちばん「ありがとうございます」という言葉を伝えたい人は?
「重松 理名誉会長です。両親と言いたいところですがそれは当然のことだと思っていますので、いま冷静に考えたら、この会社を創ってくださった重松さんに『ありがとうございます!』と伝えたいです。入社前に目にしたリクルート冊子のなかで、ある販売員の方が重松さんのことを『仙人だ』とおっしゃっていました。それがすごく印象に残っており、何度も入社試験を受け、『この度は御縁がなく…』というお手紙をたくさんいただきましたが、なんとか入社することができ、後に催事で重松さんとご一緒した際に、本当にその通りの方だなと思ったのが懐かしい思い出です。人生の約3分の1をこの会社で働くことができているのも創業メンバーの方々のおかげですし、重松さんがその代表。自分が好きだと思える会社で働けることは本当に幸せなことです」
PROFILE
池田 貴昭
ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング アクアシティお台場店
20代の学生時代よりユナイテッドアローズに憧れるも、アルバイトですら入社できず入社を断念。その後、販売代行会社、セレクトショップ等に勤務し、2004年に入社。ユナイテッドアローズ グリーンレーベル リラクシング 丸の内店に配属される。その後、数店舗をへて、現職店長となり、現在アクアシティお台場店に勤務。