ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

連載

UAにまつわるモノ

ユナイテッドアローズのスタッフ、また所縁のある方々に、“UAにまつわる思い出の一品”を紹介していただきます。第11回は、ビューティ&ユース・メンズファッションディレクターの藤橋 享平さんです。

Photo : Yohei Miyamoto

VOL.11

Jipijapaのチャイナジャケット

BEAUTY&YOUTH, MENS

思い出のヒピハパとの協業。

「もともとチャイナジャケットが特別好きだったわけではなく、自分が歩んできたファッションに馴染みもなかったのですが、約18年前に入社したときの先輩たちが、それをとても色っぽく、またカジュアルに着ていたのが、なぜかとてもユナイテッドアローズっぽいという強い印象を持ちました。冷静に考えてみれば、チャイナジャケットが店頭に並び、きちんと販売できるセレクトショップはユナイテッドアローズであり、説得力もいちばんある。ユナイテッドアローズは伝統と文化を重んじるイメージがあったので、そう感じたのだと思います。そんなチャイナジャケットの代表格が、当時からヒピハパでした。ベルベット素材のものがあればロロピアーナ素材のものがあったりと、シーズンごとにさまざまな表現をしていて、気付けばいつの間にか自分もヒピハパのチャイナジャケットを身につけ、その頃からユナイテッドアローズの社員としての私のスタイルが作られてきた気がしますね。自分にとってチャイナジャケットは、ブルーレーベル、ビューティ&ユースといったユナイテッドアローズのカジュアルファッションのひとつの顔であり、伝統と文化を重んじるアイデンティティであることは、18年経ったいまも当時と変わりません。時代の流れもあり、しばらくビューティ&ユースの売り場でチャイナジャケットを展開することはなかったのですが、数年ぶりとなる2019年春夏シーズンに別注したのがこれ。ネル生地を使用しながらジャケットの縫製で仕上げた雰囲気が唯一無二であり、伝統的なチャイナジャケットをファッションとして楽しめるアイテムにしていただきました。ときを経て自分がバイヤーとなり、ヒピハパと一緒に企画し販売できたことは、私のユナイテッドアローズ人生においてとても大きなストーリーであり、人生を変えたアイテムといえます」。

PROFILE

藤橋 享平

ビューティ&ユース・メンズファッションディレクター

2002年入社。ユナイテッドアローズ ブルーレーベルストア 原宿店やユナイテッドアローズ 新宿店の販売スタッフを経て、2010年より商品部に異動。アシスタントバイヤー、バイヤーを経験した後、2018年よりビューティ&ユースのメンズファッションディレクターを務める。

TAG

SHARE