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  • ヒト HITO
  • 「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」を広めたい。
    スタッフの意識も変えたエコリーダーの情熱。
  • 2019.05.09 THURSDAY

ユナイテッドアローズ社で2008年から実施している「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」。この活動は、ユナイテッドアローズ社の全ストアブランドの実店舗でお買い物の際にショッピングバッグの使用を辞退され、マイバッグをお使いいただくと、1回につき10円が森林保全団体に寄付されるというもの。また、活動にご協力いただいたお客さまへはハウスカードポイントが付与されます。この活動に情熱を燃やし、さまざまな取り組みを行うスタッフがいます。「グリーンレーベル リラクシング」コピス吉祥寺店の橋本悠里さんにその思いを聞きました。

Photo:Masahiro Arimoto
Text:Noriko Oba

自らつくった「エコリーダー」という仕事。

―橋本さんは、入社前から環境問題に興味があったそうですね。

橋本:大学時代に日本文化や観光資源など観光学について学んでいたこともあって、環境問題には関心がありました。当時、日本のリサイクル技術はすごく進んでいて世界から注目をされていること、その一方で、日本はゴミの排出量がとても多いという問題を抱えていることも知り、当時から社会人になって何か自分にできることはないかなと考えていました。

大学卒業後、ユナイテッドアローズに入社して、「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」を知ったときは、「こんなことをやりたかった! この活動をもっと広めたい!」と思いました。お客さまが気軽に参加できて、地球のためにもなるって素晴らしいなって。

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最初に配属されたグリーンレーベル リラクシング(以下GLR)浦和パルコ店では、スタッフ全体の環境に対する意識がとても高かったので、「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」を積極的に取り組んでいたのはもちろん、そのほかにも日常的にリユースを行っていたり、細いことですが閉店したら電気を消すなどちょっとしたことも当たり前に習慣になっていて、そこで染み込んだこと、身につけたことが自分の基準になりました。

―その後、昨年店舗を異動。異動先のコピス吉祥寺店でも、この活動を積極的に行っているそうですね。

橋本:異動して感じたのは、店舗によって「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」への意欲や認識に差があることです。もっとモチベーションを高めるにはどうしたらいいか、この活動の広め方やスタッフ全体の考え方を変えるには何から始めたらいいんだろうと悩んだ結果、ある日店長に「私にエコリーダーをやらせてください!」とお願いしたんです。

―エコリーダーというのは、各店舗にいるのですか?

橋本:いえ、私がつくったんです。

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活動に対するスタッフの意識が変わり、数字も上昇!

―すごいですね。リーダーとなって、どのような活動を?

橋本:まずはこの活動をスタッフ内でしっかりと定着させるために、毎月の実績を共有するようにしました。具体的な数字として挙げることで、自分たちの取り組みの成果を感じられるようにしたかったんです。

また、スタッフのモチベーションを高めるためには、活動単体を見るのではなく、環境に対する意識が高まることが大切だと思ったので、裏紙やビニール袋の再利用など日々できることを呼びかけたりしましたね。

「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」に関しては、参加してくださった場合所定のバーコードをスキャンするのですが、お客さまへのポイント付与にも関わることなので、スキャン漏れがないようスタッフには何度も何度も繰り返し話しました。スタッフも最初は「また言ってる…」「橋本さんに見つかったら面倒だからやらなきゃ」という感覚だった人もいるんじゃないかな(笑)。でも、私はそれでいいと思っているんです。きっかけは何であろうと、最終的に地球に優しくすることにつながるならOKです。

―そういった地道な積み重ねで、少しずつ成果が上がってきたのですね。

橋本:数字だけでなく、こんな風に声をかけたら協力していただけたよ、などご案内の仕方についても感じたことをその都度共有するようにしていました。昨年からは活動にご協力いただいたお客さまにポイントも付与されるようになったので、私たちも活動をより伝えやすくなりました。

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レジを打つときにポイントが貯まっている方には「この活動にご協力いただくとポイントが貯まるんですよ」と、ポイントのことをきっかけに会話をしたり、レジに置いてあるポップを見ているお客さまがいたら、こんな活動があって、ご協力いただけると森林保全団体に寄付されるんですよ、と話しかけたり。よく来てくださる方で活動に賛同してくださるお客さまは、こちらが何も言わずともエコバッグを持ってきてくださるので、「今日はバッグお持ちいただけましたか?」とお聞きするだけで、この活動のことを言っていると分かってもらえています。お客さまによって話の仕方を変えることも大事ですね。

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お買い物の際に、ショッピングバッグの使用を辞退していただくと1回につき10円が森林保全団体「more trees」に寄付されます。寄付された10円は、森を整備し再生する「more trees」の活動をサポートし、東北の木材による木造仮設住宅の建設費用等を支援する「東日本大震災被災地支援プロジェクト『LIFE311』」に活用されています。

―率先してエコリーダーになり、活動を引っ張っている橋本さんですが、スタッフの意識は変わってきたことを感じますか?

橋本:そうですね。正直なところまだ個人差もありますが、少しずつ主体的に取り組むようになったと感じます。そういえば先日、後輩が「私、橋本さんのおかげでエコに目覚めました!」と言ってくれたんですよ。すごく嬉しかったですね。私自身も、社会貢献活動に携われていることが、とても嬉しいです。


関わる人全員が幸せになる活動。

―本当に熱意があるのですね。

橋本:以前から店舗メンバーが参加できるCSRの活動があったら参加したいと思っており、昨年とあるイベントに参加させていただきました。内容自体はワークショップのお手伝いでしたが、いろいろな企業が出店して自然に触れ合える機会を提供している場に立ち会えたことはとても刺激になりましたし、エコリーダーとしてさらに頑張ろうとやる気が出ました。

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普段から持ち歩くエコバッグは、使わないときはコンパクトに収納できるものをチョイス。

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いつもお茶を入れて持ち歩いているという愛用のタンブラー。

―橋本さんはプライベートでも環境に優しくすることに気を配っているのですよね。

橋本:ショッピングに行くときは、スーパー用、それ以外のお買い物用と分けてエコバッグを持ち歩いて、商品のラッピングや買い物袋は極力もらわないようにしています。このタンブラーは母からのプレゼントで大学の時から愛用しています。はじめは節約のためでもあったのですが、今では持ち歩くのが習慣になっています。

―最後に今後についても教えてください。活動をどのように発信していきたいですか?

橋本:やはりこういった活動は、足元から地道に努力していくことが何よりも大切だと思うので、引き続き店舗メンバーの意識改革に力を入れていきたいです。一人ひとりの意識が変われば、お客さまにお伝えできる数も変わってきますし、それが全店舗となれば、もっと大きな波になるはず。新卒メンバーには、レジトレーニングの時点で活動について教えて、当たり前のようにこの活動が浸透していったらいいなと思いますね。

「REDUCE SHOPPING BAG ACTION」は、資源を大切にするという視点で見てもいいことですし、お客さまへの還元があることもとても素敵なこと。さらに森林団体への寄付によって森林、もっと言えば地球に対してもいい影響がある。関わる人みんなが幸せになるこの活動を、もっと広めていきたいです。

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