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  • ウツワ UTSUWA
  • 乳がん検診体験レポート。
  • 2017.10.06 FRIDAY

今、日本人女性に急増している乳がん。何よりも大切なのは早期に発見することで、そのためにも1年に1度の検診がとても重要です。ですが、検査と聞くとつい腰が引けてしまう人も多く、残念なことに未だ検診への認識は充分とは言えません。いったい乳がん検診ってどんなことをするの? 大変じゃないの?…等、検診にまつわる不安を解消するため、実際に検診を受ける様子をお伝えします。

Photo:Takeshi Wakabayashi
Text:Noriko Oba
Illustration:Mizuki Abe

最新の機器で、より精密な検査が可能に!

今回、乳がん検診を受けたのは、表参道にある「ピンクリボンブレストケアクリニック表参道」。表参道駅から徒歩1分という立地のよさや、平日20時まで診療してもらえること等、働く女性にも強い味方のクリニックは、連日予約が殺到する人気の医院です。

実際に受ける前は、「大変そう」「面倒じゃないの?」など、検診のハードルを高く感じましたが、受けてみればそんな心配は無用。前日に食事を制限する必要もなく、また、生理中でも問題なく受けられるので、予約を入れてしまえばあとは当日を待つのみ。

検査は、さまざまなコースがありますが、今回は「マンモグラフィ」と「超音波検査」のフルコースを選択。30代から50代は乳がん年齢と言われ、もっとも乳がん患者が多い年代。その層に当たる女性には、マンモグラフィと超音波検査の併用がおすすめ。ふたつの検査による画像診断と診察で乳がんの発見率は高まります。

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まずは簡単に流れを説明しましょう。最初の検査は、乳房専用のX線撮影マンモグラフィを行います。乳腺の全体構造、腫瘍の有無やその大きさ、形、そして早期乳がんのサインでもある石灰化を唯一検出できる検査です。(注:石灰化には良性腫瘍や乳腺症などにより発生する良性のもの、がん細胞の死骸などからできる悪性のものがあります。)

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マンモグラフィを終えたら超音波検査へ。この検査では、人間の耳には聞こえない高い周波数の音を体に当てて音の反射を利用して体に中の様子を観察します。乳房に音波の出る機械を当てて検査することで、乳房の中にあるしこりの大きさや形、中身の様子や血流、硬さなど、しこりが悪性か良性かを判断する情報を得ることができます。マンモグラフィのようにX線の被爆もなく乳腺の発達した若い年代層の小さなしこりの発見に効果を発揮することから、妊婦や授乳中の方や20代の方は、超音波検査を選ぶ人も多いそう。

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ふたつの検査を終え、最後は診療室へ。検査画像は診療室のモニターへと送られ、先生と一緒にモニターの画像を見ながら、自分の乳房の状態や今後のおすすめの検診方法や頻度などのアドバイスを受け、その日のうちに結果報告を受けることができます。


検査着に着替えて、問診からスタート!

それでは、さっそく体験します! 検査着に着替えると、「これから始まるんだな」と少し緊張もしましたが、クリニックの明るい雰囲気や女性スタッフの優しい声がけにも安心し、徐々に気持ちもほぐれてきます。

iPadに映し出された「最終月経は?」「ピルは飲んでいますか?」「いちばん最近の検査は?」などの質問にさくさくと答えていきます。名前を呼ばれ、部屋に入ると、先ほどの回答をもとに丁寧な問診を受け、その後「1か月に一度はセルフチェックをしてくださいね」と、ブレストケアアドバイザーの看護師さんから、そのやり方を教わりました。

【胸のしこりをセルフチェック✔】

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sozai_cman_jp_20171005140204指の腹を使って、乳房が少し凹むくらいの強さで押しながら、小さく「の」の字を描くようにくるくると触り、胸全体をチェック。脇の下のリンパがある場所も忘れずに行いましょう。

sozai_cman_jp_20171005140204普段と違うコリっとしたものが触れないか入念にチェック。乳頭をつまみ、茶褐色の分泌物や血液が混じっていないかも観察してください。ブラの裏にシミがついていないか見てみるのも簡単な方法なので、おすすめです。

sozai_cman_jp_20171005140204セルフチェックは肌滑りがいい時に行うとわかりやすいので、体を洗っている最中の泡がついた状態や、お風呂上がりにクリームを塗っているときに行うのがいいですね。

sozai_cman_jp_201710051402041か月に1度のチェックは生理のあとなど、胸のハリがない時期に行いましょう。


ドキドキしながらマンモグラフィ検査へ。

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問診を終え、マンモグラフィ検査室へと入ります。マンモグラフィとは、乳房専用のレントゲン検査のこと。胸を上下、斜め方向から圧迫し、撮影します。一般に“マンモは痛い…”と言われるのは、胸を圧迫するからですが、圧迫には大切な理由があります。

立体的で厚みのある乳房を平たく圧迫して広げ、乳腺の重なりを少なくすることで、乳腺の中にある小さなしこりを発見しやすくするためなんです。また、乳房を薄くすることで、少ない放射線量で乳房を透かして見ることができ、検査で受ける被曝量を少なくできるというメリットもあります。

さて、検査は上下方向から始まりました。女性技師から「上着を脱いで右の胸を台に置いてくださいね」と声がかかると内心ドキドキ。透明な板で上から乳房を圧迫していきます。技師さんの手さばきにより、均一に広がっていくバストを眺めながら「すごい勢いで、胸が、めちゃくちゃ平らになってる!」と驚いたり、「きっとここからすごい痛みがある……ん? あれ? そうでもないかも」とホッとしたり。撮影は軽く息を止めてわずか数秒。個人差もありますが、思っていたほど圧迫の痛みはありませんでした。

その後左の胸を終え、次は斜め方向からの撮影に入ります。クリニックでは、日本では珍しい3Dマンモグラフィの機械を導入。X線装置の角度を少しずつ動かしながら、多断面を撮影する“三次元撮影”によって、2Dではわかりにくかった乳腺に隠れた小さな癌を発見できたり、乳腺の密度が高い高濃度乳腺の方も、より精密に調べることができます。


超音波検査では、優しく念入りに、乳房全体をチェック。

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マンモグラフィを終え、次は超音波検査を行います。検査する側の胸の下には枕を敷き、ラクな姿勢で横たわります。あたたかいゼリーを塗り、手に持った超音波プローブ(音波の出る機械)を乳房に当てて動かしながら、乳房内の全体構造を見たり、しこりがあったらその固さや血流を調べたり、しこりの中身の様子を詳しく、入念にチェックしていきます。

技師さんがときどきカチカチッとマウスをクリックし静止画を撮っていると、そのたびに「何か見つかったのかな」とつい考えてしまいます。「検査中はみなさん不安になりますよね。画面をじーっと見つめている方や、ご自身でモニターから気になるところを見つけて、今の何ですか?と質問をされたり、いろいろな方がいらっしゃいます」とのこと。10分ほどの検査を終え、ここまでで乳がん検診フルコースは終了。あとは、結果の報告を待ちます。


検査が終わり、その日のうちに結果が出ます。

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ふたつの検査を終え、結果を聞きに診察室へ。検査画像を先に見ている先生は、気になる固さがあるところや乳がんによる皮膚の変化がないかなどを見るために、触診で最終チェック。「検査の結果は異常なし。よかったですね」。……。一拍置いて、安堵の気持ちがわきあがってきます。もしもここで異常が見つかった場合は、しこりの性質を詳しく確認するための精密検査に進みます。

乳がんの確定診断として行う、針生検やマンモトーム生検などは、超音波やマンモグラフィの画像を見ながらしこりに針を刺して組織を切り取り診断を行うので、手に触れない小さなしこりを正確に確定診断することができます。

結果を聞き、ひと安心したところで、一緒に画像を見ながら、先生からの解説。「小さな白い点、見えますか? これは石灰化で、良性のものだから心配はないのだけれど、いくつかありますね」と、石灰化ができるメカニズムを教えてもらったり、「乳腺のなかのこの水たまりは、まだ充分女性ホルモンが出ているという証拠なのよ」と丸い箇所を見せてもらったり、クイックかつ丁寧な診察を受けて、最後は、自分の乳腺の状態や年齢、服薬歴や家族歴などから今後の乳がん検診のおすすめのやり方や頻度についてのアドバイスを受けます。すべての工程を終えて、ほっとしながら着替え。受付に戻ると検診の結果報告書がもう準備されていました。帰りに1年後の検診の予約を取っていく方も多いそうです。

検査を終えると、安心からか帰路につく足取りも軽やか。「いちばん信用できる情報をもっているのは自分自身ですよ。いつもと違うところはないか、痛みはどう? 固さはどう? と、日々のケアも大事にしてくださいね」という先生の言葉を忘れることなく、また来年必ず検査を受けることを心に誓い、クリニックを後にしました。30代以降は、1年に1度の検診が本当に重要。忘れないようにするためにも、誕生日月や結婚記念日など、覚えやすい月に受けて、毎年必ず受けましょう。


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