ヒトとモノとウツワ ユナイテッドアローズが大切にしていること

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  • ディストリクトに流れるグルーヴ感の正体とは?
  • 2017.03.10 FRIDAY

原宿・キャットストリートにお店を構える〈ディストリクト ユナイテッドアローズ〉。このお店に所属する飯島 睦さんは、入社してもうすぐ4年目に入るお店のエース的存在。彼は入社以来、多くのことをこのお店から教わったと話します。ファッションや服の知識はもちろん、接客の技術、そしてお店の空気を楽しく和やかにすることもそのうちのひとつ。オープンから17年、長きに渡りたくさんのお客さまに愛される所以はその“空気”に秘密があるのかもしれません。このお店に流れる良質なグルーヴはどこから生まれてくるのか? 飯島さんの言葉を通して、その源を探ってみましょう。

Photo:Takeshi Wakabayashi
Text:Yuichiro Tsuji
Special Thanks:Gen Maeda

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先輩後輩関係なく、自由に発言ができる環境。

―飯島さんがユナイテッドアローズに入社したきっかけを教えてください。

飯島:ユナイテッドアローズに入社する前は、じつは他の会社のお店でショップスタッフとして働いていたんです。でも、自分の好きなお店で働きたいという気持ちが強くなって、ユナイテッドアローズの採用に応募したのがきっかけですね。

―〈ディストリクト ユナイテッドアローズ〉に入ったのはどうしてなんですか?

飯島:ぼくが希望したんです。もともとお客さんとしてこのお店に通っていたんですよ。自分のなかで、スーツをしっかり着こなせる大人になりたい、という気持ちが強くあって。このお店ではスーツとカジュアルウェアをバランスよく扱っているし、それぞれをしっかり着こなすのはもちろん、それらをミックスしたコーディネートがすごく魅力的に感じて通っていました。ここに入れば自分のファッション感や接客技術を、より高度に磨けると思ったんです。

−実際に入ってみて、お店の環境はいかがでしたか?

飯島:社歴の長いスタッフがたくさんいたので、そのスタッフたちから吸収することは山ほどありました。先輩スタッフたちが着ているアイテムやコーディネート方法に関して質問したりして技術を盗んだりしていましたね。逆に先輩たちもおなじように、ぼくのファッションに関して「それどこの?」といった質問を投げかけてくれたりして。みんながお互いを意識しているように感じました。

−スタッフ同士のコミュニケーションが活発なんですね。

飯島:そうなんです。褒めあうだけじゃなくて「その組み合わせ変じゃない?」とか、そういったコーディネートの鋭い指摘まですることもありますし。それが先輩後輩関係なく行なわれています。もちろんそれはファッションの話だけでなく、業務や接客に関することでも「ここがよかった」、「ここができていない」という話もよくします。

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―上下関係を気にせずにそういったコミュニケーションが取れるのは、スタッフ同士の信頼関係が成り立っている証拠でもありますね。

飯島:指摘する側も言い方を気を付けたり、それなりの配慮をして伝えるようにしているんです。もしかしたら伝える側のほうがエネルギーを使っているかもしれない。みんなそれがわかっているから、言い訳せずに指摘されたことを真摯に受け止められるんだと思います。それは接客にも通づる部分だとぼくは感じているんです。スタッフからの指摘が受け止められないのは、お客さまのご要望を受け止められないのとおなじですから。指摘をし合うというのは、言い換えれば、お店の機能を正常に回転させることだとぼくは思っています。

―なるほど。

飯島:とてもありがたいことなんですが、お客さまからたまに「スタッフ同士、みなさん仲良いですよね」って仰っていただけるんです。それはやっぱり、普段のぼくたちのコミュニケーションの成果だと思うんですよね。


日々のランニングが仕事に活きるとき。

―飯島さんご自身が、お客さまやスタッフなどとコミュニケーションを取るときに大事にしていることはなんですか?

飯島:相手を楽しませること、ですかね。人を楽しく、気持ちよく、幸せにしたい、という気持ちといいますか。自分のことを思い出さなくてもいいんですけど、その人が一日を振り返ったときに少しでもポジティブな要素がみつかるように、相手を楽しませたいんです。

―冗談を言って相手の笑顔をつくるとか、そういったことですか?

飯島:それに近いかもしれません。お客さまを楽しい気持ちにさせるというのは意識していますし、それはスタッフ同士でもおなじですね。疲れてくるとどうしても笑顔が少なくなってくるので、会話をしながら相手を笑わせて表情を柔らかくしようという気持ちがあります。

―でも、そうするためには常に自分が笑顔でいないといけないですよね。たとえ疲れていたとしても。

飯島:そうですね。でも、ぼくは負けず嫌いで、粘り強い男なんですよ(笑)。だからお店でも弱い部分を見せたくないっていう気持ちがあって。普段ランニングをしているんですが、途中お腹が痛くなっても頑張って目標の距離を走り切るようにしているんです。そういった精神的な強さは、普段のランニングの成果のような気もします。

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―どれくらい走っているんですか?

飯島:意識的に週に1、2回は10キロ走るようにしています。仕事を頑張るのはもちろんなんですが、その他の部分でもがんばれることをつくりたいな、と。

―がんばれることをつくりたいというのは?

飯島:単純に自信に繋がるし、さっき話したようにそれが仕事で活かされることもあるじゃないですか。仕事で夜遅くに帰ってきたときもそのまま走りに行ったりするんですよ。結構ハードなんですけど、それを走り切ったときは達成感を味わえるし、そうやって自分の気持ちを高める作業ってじつは大事なんだ、とランニングすることによって気付かされました。


おしゃれなだけじゃなく、物知りで、人を笑顔にできる人が目標。

―スタッフとしての飯島さんの今後の目標を教えてください。

飯島:いろんな知識を蓄えたいと思っています。そのためにいろんなことに興味を持つようにしていて、ニュースを見たり、新聞を読んだりしています。そうしてお客さまとの会話をもっと楽しく豊かなものにしたいんです。当たり前のことなんですが、おしゃれでカッコいいだけではダメなんです。いろんなカルチャーに関する幅広い知識や、お客さまを笑わすユーモアのセンスなど、ファッション以外の魅力がないとお客さまを喜ばすことができないと思うんです。

―たしかに〈ディストリクト ユナイテッドアローズ〉には、ファッションだけじゃなくて、ユーモアや遊び心のようなものを感じます。

飯島:お店が二階にあるので、ただでさえ入りづらいじゃないですか(笑)。それでスタッフがカッコつけて店頭に立ってたら、居心地悪いと思うんです。お客さまの目線に立って、どんなお店で、どんな人から洋服を買いたいか? を考えると、おのずと答えは出てくると思います。ぼくにとってそれは、おしゃれでカッコいいのはもちろん、物知りで、自分を笑顔にしてくれる人。このお店にいるスタッフみんなが、そういったことを意識して店頭に立っているんです。

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仙台から原宿にある〈ディストリクトユナイテッドアローズ〉へ通っているという前田さん。「いい服が置いてあるのはもちろんなんですが、ここに来ると飯島さんといろんな会話ができるんです。だからまた来たくなる」と話していた。

―飯島さんの顧客さまである前田さまにお話を伺ったんですが、「気を張らず、和やかな雰囲気で買い物ができて、すごく居心地のいいお店」と話されていました。

飯島:すごくありがたいお言葉ですね。たくさんのショップが存在するなかで、そういったお気持ちで〈ディストリクト ユナイテッドアローズ〉にご来店いただけるのは、本当に光栄なことです。やっぱり、和やかで楽しい空気が流れるところに人は行きたくなると思うんです。個人の魅力を高める努力をするのはもちろん、先程話していたようなスタッフとのグルーヴ感を大事にしながら、いい空気をつくれるようにこれからも努力しようと思います。

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